またまた踊りの写真です。2016年12月16-18日の3日間にわたり、ここではもうおなじみの妻木律子さんが運営する宇都宮の石蔵スタジオ be off で標題のダンス公演が行われました。
出演したのは宇都宮出身で現在大活躍中のダンサー3人。登場順にご紹介しますと、まず竹内梓さん。妻木さんのスタジオ出身で日芸の洋舞コースへ進み、国内外のコンペティションで実績を積みながら文化庁の新進芸術家海外研修制度の対象に選ばれてフランスへ渡航。現在はフランスを拠点に大活躍中の方です。何せフランス流派だから作品は一ひねりも二ひねりもされていて、見る人の脳みそをつんつんして心を動かそうとするようなところがあったりします。
次に登場したのはカスヤマリコさん。市内のスタジオでクラシックバレエを始めてベルギーに留学。その後コンテンポラリーに目覚めてカナダ・ヨーロッパ・北アメリカで様々なダンスに接し、こちらも文化庁新進芸術家海外研修制度の対象に選ばれてドイツで研修。帰国後は Nibroll で踊ったり国内外の様々なダンス公演に参加してらっしゃいましたが、最近ではタバマ企画に加わっている模様。ピラティスとダンスの studio maricot を宇都宮市内に開いておいでです。この方の踊りは実にパワフルで、支配する空間の大きさは特筆もの。あちこちのカンパニーから引っ張りだこなのも納得です。
最後は妻木さんですが、16日と17日には自作自演の「初夏 -はつなつ-」が、18日にはアキオキムラさんをゲストに迎え、アキオキムラ作品の「ジャズオールナイト」が上演されました。前者はフォルムを積み重ねて空間とお客に作用しようとするいつもの妻木作品ですから、作用の原点には常に妻木さんがきわめて強い存在としているわけです。アキオキムラ作品はまったく別で、肩肘張らずに力が抜けて見える系の男女デュオ。そこに登場する妻木さんは、普段よりもかなりフェミニンでなければなりません。自作とのコントラストがじつに印象的でした。この作品は妻木さんが望んで上演したとのことでしたが、紛れもなく女性であるところの妻木さんが節目の年にこうした作品を上演することの意味を考えさせられたことです。
Dance Triple Bill
2016年12月16-18日, 大谷石蔵スタジオ be off (宇都宮市)
出演:竹内梓・カスヤマリコ・妻木律子 (出演順)
アキオキムラ (ゲスト, 18日のみ)
照明:岩下由治
音響:近藤歩
主催:be off
撮影:2016年12月16日, 18日
機材:ニコン D7200, D5500. レンズ:SIGMA C 17-70mm f/2.8-4 DC MACRO OS HSM, APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM, Nikkor AF-S DX 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR.
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